CINEMAライター 能登春子木香圭介

シネマプレイスがお届けするおすすめ映画レビューは独自の視点で新作映画をご紹介しています

掲載リスト
サニー 永遠の仲間たち
ファミリーツリー
宇宙兄弟
王朝の陰謀
裏切りのサーカス
捜査官X
スーパー・チューズデー
ヘルプ
イップマン・誕生
戦火の馬
英雄の証明
メランコリア


シネマプレイスはあんか通販とともに、楽しい情報をお届けいたします。

http://www.melancholia.jp/

<第2部 クレア>

<第1部 ジャスティン>

結婚式のシーンから突然始まるのでよく状況が飲み込めないのだが、キルステン・ダンスト演じる
ジャスティンは情緒不安定で家族も慣れっこのよう。
突飛な行動が原因で初夜に新郎は去ってしまう。
2部では、立ち直れなく引きこもっていたキルステン・ダンストと一緒に住むことになるが、惑星接近に
シャルロット・ゲンズブールはパニックになってしまう。それなのに夫のキーファー・サザーランドも頼りない。
果たして・・どうなる?
なんだか、ワーグナー作曲の「トリスタンとイゾルデ」のプロモーションビデオを見ているようだった。

そんな中、憔悴しきったジャスティンがやって来る。
支えられなければ歩くこともできないジャスティンだったが、夜には外出し小川の辺で月よりも大きくなった
惑星にうっとりと微笑みかける。
後を追い、その姿を目撃するクレア。
惑星の接近を心待ちにする息子レオとは反対に、ネットで地球と惑星の軌道が交わる画像を発見して
ぼう然とするクレア。

“地球は邪悪よ。消えても嘆く必要はないわ”とクレアに淡々と語るジャスティンは、惑星の接近につれて
心が軽くなってゆく。いよいよ惑星が通過する夜、ジャスティン、クレア、ジョン、レオの4人はその瞬間を
テラスで待ち構える…。

義兄のジョンが私財を投じて開いてくれた盛大なパーティーだったが、母ギャビーの悪意に満ちた
スピーチなどを目にして、ジャスティンは次第に虚しさを覚えてゆく。
“バカなマネはしないように”とクレアから釘を刺されたものの、会場を離れて情緒不安定な行動を
繰り返した後、霧が立ち込める早朝の道を愛馬で駆ける。
橋のたもとで空を見上げたジャスティンは、そこにさそり座の赤い星アンタレスが存在しないことに気付く。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アンチクライスト』の鬼才
ラース・フォン・トリアーが、巨大惑星の接近で終末を
迎えつつある地球を舞台に、人々の孤独と絶望、
魂の救済をワーグナー作曲の「トリスタンとイゾルデ」
の壮大なメロディにのせて描き出していくドラマ。

出演は、
キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、
キーファー・サザーランドほか。

新婦ジャスティンは、新郎マイケルとともに結婚パーティーの行われる姉夫婦の家に向かっていた。
ところが、2人の乗るリムジンが立ち往生し、大遅刻。姉のクレアとその夫ジョンが出迎えて、
ようやくパーティーが開始される。

7週間後。別荘の窓から木々のざわめきを眺めていたクレアは、アンタレスを遮って地球に異常接近
する惑星メランコリアが気になっていた。
ジョンは、“惑星は5日後に通過するので、地球に衝突することはない”と妻をなだめる一方で、
非常時の用意も整えていた。

いつも強烈な作品を発表しているラース・フォン・トリアー監督だが、今回は割りとマトモ。
代わりにカンヌで余計なことを口走り永久追放になっていたけど。
物語は、惑星が地球に衝突して滅んでしまうかも知れない状態の中での、ある姉妹を
主人公にしたたわいもない話。

終末を迎える地球を舞台に、
人々の孤独と絶望、魂の救済を描く

[2月12日アップ]

2月17日(金)より
TOHOシネマ渋谷他にてロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://gacchi.jp/movies/eiyu-shoumei/

コリオレイナスは数々の武勲により着実に権力をつけていくが、彼の独裁性に危機を感じた政治家の
策略により、暴徒と化した国民に飲み込まれていく。

ローマに絶望したコリオレイナスは、1人で宿敵オーフィディアスのもとを訪れる。
2人は、お互いを殺すことを望んでいた。
はたしてコリオレイナスの目的とは? そして、この戦いを終えて彼らは何を手にするのか?

名優・レイフ・ファインズが
映画監督に初挑戦

共演は、ジェラルド・バトラー、バネッサ・レッドグレーブ、
ブライアン・コックス、ジェシカ・チャステインほか。

国民を愛する小国のリーダー・オーフィディアスは、ローマ侵略を
狙い幾度となく戦いを繰り返すが、ローマの独裁者コリオレイナス
を打ち負かせずにいた。

コリオレイナスの味方は、政治的野心溢れる母ヴォルムニア、彼の無事を祈る美しい妻ヴァージリア、
政治家の師と仰ぐメニーニアスしかいなくなり、ついに国を追放される。

何故かやたらと製作されるシェイクスピアの原作を現代に置き換える作品だが、
今回はかなり無理があった。
国を追放された男は宿敵と組み、次々と国を滅ぼしていく。
遂に矛先はローマへと向かい、彼の側近がやめるように説得するという展開。

レイフ・ファインズは『ハリー・ポッター』シリーズの出演後に撮影に入ったのか、
またもやスキンヘッドで登場。
出だしの戦闘シーンでのジェラルド・バトラーとの一騎討ちは、かなりの迫力あり。

『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役で知られる
レイフ・ファインズが映画監督に初挑戦。
レイフ・ファインズは自ら主演も兼任して、シェイクスピアの
悲劇「コリオレイナス」を現代に甦らせる。

[2月19日アップ]

2月25日(土)より
丸の内ルーブル他にてロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://disney-studio.jp/movies/warhorse/

第一次世界大戦前夜のイギリスの農村で、1頭の美しい馬が
貧しい農家にひきとられる。
この家の少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)は“ジョーイ”
と名付けて、その馬とかけがえのない友情を結ぶ。

スティーブン・スピルバーグ監督最新作
生きる希望と感動に満ちた作品

1982年にイギリスで発表され、舞台化もされて
成功を収めたマイケル・モーパーゴの小説を、
スティーブン・スピルバーグ監督が映画化。

出演は、ジェレミー・アービン、エミリー・ワトソン、
デビッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・
アレストリュプ。

戦争が始まると、ジョーイは英国軍の軍馬として売られてしまい、フランスの戦地に送られた。
アルバートはジョーイを探すため、徴兵年齢に満たないにもかかわらず入隊し、最前線フランスに
向かった。

ジョーイは死と隣り合わせの過酷な日々のなか、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校や、
ドイツ軍を脱走した少年兵の幼い兄弟、両親を失ったフランスの少女らと巡り合う。
過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しながら、やがてジョーイは彼らの希望となり、
“奇跡の馬”と呼ばれることとなるのだった。

主人公が馬だけに、この馬を扱う人達が次々と変わるたびに新たな物語が生まれていく
ロードムービー。
ただ、演出はかなりオーバー気味で大袈裟な展開が多々あり。
これは、スピルバーグが子供にも見せるようにしたかったからだと思うが、だとすると上映時間は
ちと長すぎる。                                          
(木香)

第1次大戦下、貧しい農家の息子アルバートに深い愛を注がれ育った馬のジョーイは、軍馬として
戦場へ駆り出される。
この物語の主人公は完全に馬のジョーイ。ジョーイは美しく凛とした眼差しで、戦争に翻弄される
人々を見つめる。

ジョーイと戦場で出会った人々が繰り広げる、時に厳しく、時に切なく、時に温かく、
時に心震える、起伏に富んだドラマの数々は見応えたっぷり。
伏線を巧妙に張り、泣かせるドラマメイキングはスピルバーグの真骨頂!
生きる希望と感動に満ちた作品。                              
(能登)

[2月26日アップ]

3月2日より
丸の内ピカデリー他にてロードショー

ライター:木香圭介/能登春子

オフィシャルサイト

http://www.ipman-tanjyo.com/

それから1年後、ワースンは病に倒れ、一番弟子のツォンソウ(ユン・ピョウ)が武館と弟子たちを
受け継ぐ。
妹弟子のメイワイ(シュー・チャオ)とともに日々厳しい訓練を積んでいったイップ・マン(デニス・トー)と
イップ・ティンチー(ルイス・ファン)は、やがて立派な青年へと成長する。

ブルース・リーの師として知られるイップ・マン。
その知られざる幼年〜青年期にスポットを当てた
人間ドラマ。
シリーズのエピソード0。

出演は、デニス・トウ、ルイス・ファン、サモ・ハン・キンポー、
ユン・ピョウ、クリスタル・ホアン、ローズ・チャン、拳也。
監督は『愛は波の彼方に』のハーマン・ヤウ。

1905年、中国広東省・佛山市。
父のもとを離れ、詠春拳の宗師・チェン・ワースン(サモ・ハン・
キンポー)の“詠春拳武館”で修行を始めることになった6歳の
イップ・マンと義兄のイップ・ティンチー。

ある日、街へ出たイップ・マンは、祭りで副市長(ラム・シュー)の愛娘であるチャン・ウィンセン(クリスタル・
ホアン)と出会う。
彼女はチンピラを一撃したイップ・マンを気にし始めるが、美しい女性に成長したメイワイ(ローズ・チェン)も
彼に淡い恋心を抱いていた。
だがイップ・マンはその想いを知らぬまま大学への留学を志し、単身香港へと旅立っていく。

1915年、香港ステファン書院に入学したイップ・マンは、中国人を“アジアの病人(東亜病夫)”と
称したイギリス人を一瞬で叩きのめし、一躍有名人となる。
そんなある日、立ち寄った薬局の年老いた主人が詠春拳の達人、リョン・ビック(イップ・チュン)である
ことを知り、彼を新たな師父として教えを乞うイップ・マン。
これまで自分が学んだスタイルとの違いに戸惑いながら、改良された詠春拳を学んでいく。

一方、佛山では次第に戦争の影が忍び寄り、日本の貿易商人・北野行雄(拳也)と彼の妹・由美
(バーニス・リウ)が現れる。
傍若無人な振る舞いから金と圧力で税関も警察も手中に収めていく彼らだったが“精武体育会”の
リー会長だけは反抗し続けていた。

1919年、大学を卒業したイップ・マンは将来、武館を開いて世界に詠春拳を広める夢を抱き、佛山市に
帰郷。精武体育会の副会長になると同時に、商人としても成功した義兄ティンチーと久しぶりに再会する。
ウィンセンとも再会し、彼女の父が反対する中、二人は愛を育んでいく。
その事実を知ったメイワイは、彼女に気持ちがあったティンチーの元に嫁ぐことを決心する。
1920年、ティンチーとメイワイの結婚式の晩。リー会長が何者かに殺害され、会長と会っていたイップ・マンに
殺人容疑がかけられてしまう…。

この作品は、「イップ・マン/葉問」「イップ・マン/序章」よりも前にあたるエピソード0。
ということで、イップ・マンもドニー・イェンから「1911」のデニス・トーにバトンタッチ。
それよりもサモ・ハン・キンポー&ユン・ピョウの10年ぶりの本格共演が話題になっていた。
詠春拳の達人、リョン・ビックを演じたイップ・チュンは、イップ・マンの実際の息子。
90歳近いというのに未だに動きは早くて格好よかった。

ブルース・リーの師として知られる
イップ・マンの知られざる秘話

[3月11日アップ]

3月17日より
新宿武蔵野館ほかにてロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://disney-studio.jp/movies/help/

[3月18日アップ]

そんな仕打ちにも黙って従うエイビリーンの姿に、スキーターは胸を痛めた。そして黒人メイドの現実を伝える本を
書きたいとニューヨークの編集者スタイン女史(メアリー・スティーンバージェン)に電話をすると、メイドたちの証言が
とれるなら出版できるという答えだった。
スキーターはエイビリーンにメイドの苦労話を聞かせてほしいと頼むが、頑なに断られた。南部で黒人が自由に
ものを言うことは、身の危険を意味しているのだ。

1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人メイドと
白人女性の友情を描いた、キャスリン・ストケットの
ベストセラー小説を映画化。

出演は、エマ・ストーン、ジェシカ・チャステイン、ビオラ・
デイビス、ブライス・ダラス・ハワード、アリソン・ジャネイ、
オクタビア・スペンサー。
監督・脚本を手がけたのは新鋭テイト・テイラー。

1960年代前半のアメリカ南部。
大学を卒業したスキーター(エマ・ストーン)がミシシッピ州
ジャクソンの町に戻ってきた。ボーイフレンドもできない
スキーターは母シャーロット(アリソン・ジャネイ)の心配の種
だが、本人は結婚よりも作家になることを夢見ている。

地元の新聞社に就職したスキーターの初仕事は、家事に関するコラムの代筆だった。
家事の知識がないスキーターは、実家のメイドのコンスタンティン(シシリー・タイソン)に知恵を借りるつもりだったが、
久しぶりに帰った実家に彼女の姿はなかった。問いつめる娘に、母は言葉を濁す。
スキーターは友人エリザベスの家のメイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に話を聞くが、取材を続けるうち自分を
とりまく南部の上流社会への疑問が芽生えてくる。

そんな中、同級生のリーダー格のヒリー(ブライス・ダラス・ハワー)は黒人が不潔だと主張し、各家庭に
黒人メイド専用トイレを設置させる活動をしていた。
ヒリーに感化されたエリザベスも屋外にエイビリーン用のトイレを造らせる。

だが、エイビリーンの親友でヒリーの家で働いていたミニー(オクタヴィア・スペンサー)が、家族用の
トイレを使用したために解雇されたことをきっかけに、エイビリーンはスキーターの取材に応じることを
決意する。
そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす
大事件へと発展していくのだった…。

口コミで感動が広がり、3週連続全米でNo.1になった勇気と真実の物語。
オクタヴィア・スペンサーが、アカデミー助演女優賞を受賞している。
“ヘルプ”とは、お手伝いさんのこと。
物語は、黒人メイドの現実を伝える本を書く奮闘記と、出版されてからの反響と現実を
描いている。シリーズものでもない、こういう小さな作品が高く評価されるのはとても珍しいこと。

黒人メイドと白人女性の友情を描いた
勇気と真実の物語

3月31日よりTOHOシネマライズ シャンテほかにて
ロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://supertuesday-movie.com/

アメリカ大統領候補を選ぶ民主党予備選の舞台裏で何が行われたのか。
政治に手を染める者たちの虚々実々の駆け引きがスリリングに描かれる。

一応、フィクションではあるが、さもありなんと思えるグレーゾーン的な描き方で、
観る者に政治とは正義とは何かを深く考えさせる。
社会の不実を声高に告発し続けるクルーニー監督面目躍如の1作。   
           (能登)

そんな中、ポールからクビを宣告されたスティーヴンは、プルマン陣営への寝返りを決意するが、態度を豹変
させたダフィにすげなく門前払いされてしまう。
怒濤の嵐が吹き荒れるスーパー・チューズデー前夜、正義を売る者たちの最後の壮絶な駆け引きが始まった…。

ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。だがモリスに心酔しているスティーヴンは、その
申し出を即座に拒絶。
その夜、スティーヴンは選挙スタッフのインターンである若く美しい女性モリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と
ホテルで親密な一夜を過ごす。
翌日、スティーヴンはダフィとの密会の件をポールに打ち明け謝罪するが、何より忠誠心を重んじるポールの
怒りは想像以上だった。

いよいよ一週間後に迫ったスーパー・チューズデーの決戦に全米の注目が集まっていた。
モリスを支えるのは、ベテランのキャンペーン・マネージャー、ポール・ザラ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、
広報官スティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)。

[3月25日アップ]

2004年の民主党大統領予備選に立候補したハワード・
ディーンの選挙スタッフだったボー・ウィリモンが、同選挙に
着想を得て執筆した戯曲「ファラガット・ノース」を、ジョージ・
クルーニーが映画化。

出演は、ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・
シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、
ジェフリー・ライト、エバン・レイチェル・ウッド。

アメリカ合衆国大統領の座をめざし、民主党予備選に出馬した
マイク・モリス(ジョージ・クルーニー)は、選挙ツアー最大の正念場
を迎えようとしていた。

ペンシルベニア州知事として政治家の実績を積んだモリスは、ハンサムで弁舌に優れカリスマ性も十分。
そのうえ清廉潔白な人柄と揺るぎない政治信条で多くの有権者を魅了し、ライバル候補のプルマン上院議員
をじわじわと引き離しつつある。
来る3月15日のオハイオ州予備選に勝利すれば、その勢いに乗って共和党候補をも打ち破り、ホワイトハウス
の主になることはほぼ確実。

ある日、スティーヴンのもとに、プルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィ(ポール・ジアマッティ)が電話をかけてくる。
極秘の面会を求められ、一度は拒んだスティーヴンだが、何らかの情報提供をちらつかせるダフィの言葉巧みな
誘いに負けてしまう。

二人の間には亀裂が生じ、ダフィとの密会は新聞記者アイダ(マリサ・トメイ)にも嗅ぎつけられてしまう。
圧倒的優勢を見込んでいたスーパー・チューズデーの雲行きも怪しくなり、スティーヴンを取り巻く状況は
またたく間に悪化していった。

ジョージ・クルーニー監督作なので、難しい政治活動戦略ものだと思っていたら、これが人間関係が
ドロドロのスキャンダルものだった。
結局、一人の男が選択ミスで立場を悪くしてクビを切られたのに、スキャンダルを逆手に乗し上がろう
とする話。
一癖も二癖もある個性派俳優を集めたんだから、クルーニーは監督に専念した方がよかったかも。 
(木香)

政治や社会活動に熱心なハリウッドきっての正義漢ジョージ・クルーニーが監督・主演を務めた政治内幕劇。

ジョージ・クルーニーが監督・主演を務めた
政治内幕劇

3月31日より丸の内ピカデリー他にて
全国ロードショー

ライター:木香圭介/能登春子

オフィシャルサイト

http://www.sousakan-x.com/

それは、ジンシーが凶悪な暗殺集団“七十二地刹”のナンバー2ではないかというものだった。

イェンの両目が充血していたことから、殺しのプロのテクニックだと気づいたシュウは、ジンシーへの尋問を
開始。

現場でジンシーに乱闘の模様を再現させ、刀を振り回す男を自滅させた後、ジンシーがイェンを川に
誘い込んでトドメを刺したと推理する。
だが、謎は深まるばかり。妻アユー(タン・ウェイ)、幼い2人の子どもと慎ましく暮らすジンシーは、誰もが
口を揃える好人物で、凄腕の殺し屋とは思えない。

1917年の中国。
雲南省の小さな村で不可解な事件が発生する。
両替商に押し入った二人組の強盗が、その最中に謎の死を
遂げたのだ。
事件を担当する捜査官シュウ(金城武)は、犯人の1人が
指名手配中の凶悪犯イェンだったことを知る。

共演は、タン・ウェイ、ジミー・ウォング。

事件発生時、両替商にいたのは、経営者の老夫婦と製紙工場の職人ジンシー(ドニー・イェン)。
ジンシーの必死の抵抗もあり、強盗犯たちは自滅したという。
だが、武術の心得があるイェンと凶器を持つ相棒を、なぜ丸腰のジンシーが倒すことができたのか、
シュウには疑問だった。

逮捕状を手に、村へ急ぐシュウ。その頃、村には“七十二地刹”の一味が押し寄せ、無法の限りを
尽くしていた。
果たしてジンシーと“七十二地刹”の間には、どんな因縁があるのか。
家族の前で絶体絶命の危機に陥ったジンシーは、どのような行動に出るのか。
極限状況の中、シュウは一か八かの提案をジンシーに持ちかける…。

それでもシュウは執念深く捜査を継続。ついに、かつて故郷の荊州で殺人を犯して10年の刑に服した後、
村に流れ着いた、というジンシーの告白を引き出す。
さらに彼の反射神経を試そうとしたシュウは、背後から鎌を振り下ろすが、避けなかったジンシーの右肩を
抉ってしまう。
またも行き詰る捜査。そこへ、荊州でジンシーの過去を探っていた同僚から重大な知らせが届く。

原題は「武侠」。どうやら金城武主演のミステリーで売ろうとしてミステリーっぽいタイトルにしたようだが、
これはいつものドニー・イェン主演のカンフーアクション作品。
金城は、針を使って秘孔を打つという特技を持った腕のいい探偵。
ピーター・チャン監督はラブストーリーを得意としているんだと思っていたが、どうやら違ったようだ。

『ウィンター・ソング』『ウォーロード 男たちの誓い』に続き
ピーター・チャン監督と金城武がタッグを組み、
ドニー・イェンとのダブル主演で送るミステリーアクション。

[4月8日アップ]

金城武、ファン待望の新作映画

4月21日より新宿ピカデリー他にて
ロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://uragiri.gaga.ne.jp/

『テイラー・オブ・パナマ』『ナイロビの蜂』のジョン・ル・
カレの原作を『ぼくのエリ200歳の少女』のトーマス・
アルフレッドソン監督が映画化した。

出演は、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、
マーク・ストロング、トム・ハーディ、
ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ハート。

東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6と
ソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を
繰り広げていた。

ある策略により、英国諜報部<サーカス>を去ることとなった老スパイ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)
の元に、困難な任務が下される。
それは、長年に渡り組織の幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイのもぐらを捜し出すこと。
標的は組織幹部のティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)
の4人。

過去の記録を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。
浮かび上がるソ連の深部情報ソース・ウィッチクラフト、そしてかつての宿敵、ソ連のスパイ・カーラの影。
やがて彼が見いだす意外な裏切者の正体とは―。

秘密兵器も変装も派手なアクションもないスパイ映画。ソ連の頃と年代も古いので、
盗聴とかも大きなテープレコーダーを使っていて時代を感じる。
一度見ただけでは解りづらいと聞いていたのだが、これはワザとまどろっこしい演出を
していて、結末に辿り着くまでに遠回りをしていた。
でも、逆にリアリティはあったかな。もう少し緊迫感があった方が、スパイ映画らしかったかな?

[4月15日アップ]

ゲイリー・オールドマン主演の、スパイ映画

4月21日よりTOHOシャンテ他にて
全国ロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://www.dee-movie.com/

[4月22日アップ]

通天仏建立の現場監督を務めていたシャトーは、犠牲者が発火炎上する現場を目撃していた。
彼の言葉を手掛かりに裏社会の情報屋が潜む地下世界“亡者の市”に足を踏み入れることになった3人に 、
次々と刺客たちが襲いかかる。

オランダ人外交官で小説家のロバート・ファン・ヒューリックが、
中国の「公案小説」をモデルに執筆した推理小説「ディー判事」
シリーズを、香港のツイ・ハーク監督が映画化。
アクション監督は、サモ・ハン。

紀元689年、唐王朝の時代。
皇宮のある洛陽の都では、天にも届く巨大な仏塔“通天仏”の
建立が着々と進んでいた。
弥勒菩薩像をかたどった通天仏は、則天武后(カリーナ・ラウ)の
顔を模しており、それが完成する日、彼女は中国史上初の女帝
の座に就く。
つまり、通天仏は最高権力者の象徴だった。

しかし、そんな記念すべき日を前に、武后の権威を脅かす不可解な殺人事件が頻発していた。
それは、突然人体が炎を発し、真っ黒な灰と骸骨だけを残して焼き尽くされるというものだった。
犠牲者がすべて政権に関わる重要人物であることから、犯人が武后の権威に挑む反逆者であることは
明らかであった。

しかし、事件を解決できるのはディーしかいないと考えた武后は、美しい側近のチンアル(リー・ビンビン)を
監視役、野心家の司法官ペイ・ドンライ(ダン・チャオ)をその補佐役に任命。
ディーは自身に疑念を抱く2人と共に捜査を開始する。
犠牲者が焼死した通天仏の構内を調査したディーは、8年前に一緒に投獄され片腕を失った旧友シャトー
(レオン・カーフェイ)と再会。

化身術の使い手である宮廷侍医・ワンポー(テディ・ロビン)を救出した3人は、人体発火のトリックを
突き止める。だが事件の裏には、王朝の権力を巡る恐るべき陰謀が…。
果たして誰が味方で、誰が敵なのか?明かされる真実とともに、通天仏を舞台にした最大級の
クライマックスを迎える…。

その謎を解明するために牢獄から呼び戻されたのは、判事ディー・レンチェ(アンディ・ラウ)。
類稀な知性の持ち主で、武術の達人でもあるディーは、8年前に皇帝の死を機に権力を握った武后を
非難して投獄されていた。

歴史ものなので人物のランク付けが分かりづらいのだが、内容は
アクション満載の謎解きミステリー。
テディ・ロビンやリチャード・ンと懐かしい俳優の出演も嬉しいし、
アンディ・ラウ出演作としては珍しく、シリーズ化もあるかも。

ツイ・ハーク監督が、中国史上初の女帝誕生の
裏に隠された陰謀を描く

5月5日よりシネマート新宿他にて
ロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://www.spacebrothers-movie.com/

[4月29日アップ]

日本人初の宇宙飛行士という夢を追いかけ、最後は
宇宙飛行士として兄弟共に宇宙へ飛び立つことが
できた、二人の姿を感動的に描く。

共演は、麻生久美子、濱田岳、新井浩文、井上芳雄、
塩見三省、堤真一、野口総一、バズ・オルドリン。
監督は、『ひゃくはち』の森義隆。
世界的ロックバンド:コールドプレイが主題歌として楽曲を
提供している。

幼い頃から2人で一緒に宇宙飛行士になることを夢見てきた兄ムッタ(小栗)と弟ヒビト(岡田)。
2025年、ヒビトはその約束どおりに宇宙飛行士となり月面長期滞在クルーの一員として
世間の期待と注目の的だった。

一方、挫折した兄のムッタは弟との落差に落ち込んでいたが、ある日JAXAから宇宙飛行士選抜試験の
選考通過を知らせる手紙が届く。
それは、ヒビトが黙って応募していたのだった。ムッタは夢に向かって再び歩みはじめるが、そんな時、月面で
ヒビトの乗った探査機が消息を絶ったという知らせが届く…。

前向きだが不器用な兄に小栗、クールで天才肌の弟に岡田が扮して感動の兄弟ドラマを
繰り広げる。
物語は日本人初のムーンウォークを体験する弟と、宇宙飛行士試験訓練を受ける兄との
同時進行。度々、少年期の2人の思い出がインサートされる。

月面でのシーンで未確認生物は登場しないけど、同じ頃に見た映画『アポロ18』を
思い出すようなハプニングな展開。
クライマックスからラストがかなり駆け足状態だったけど、これを丁寧に描くと2時間半を越えて、
長いと言われてしまうのだろうな。

小山宙哉の同名人気マンガを
小栗旬&岡田将生主演で映画化

5月5日より全国東宝系にて公開

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://movies.foxjapan.com/familytree/

『サイドウェイ』『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン
監督がジョージ・クルーニーを主演に迎え、
ハワイで暮らすある家族に起こる出来事を描いたドラマ。

共演は、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、
ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ジュディ・グリア。

ハワイ・オアフ島。
弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、
美しい妻と二人の娘たちを持ち、仕事に粉骨砕身してきて、
一見順風満帆な人生を送ってきた。
だがある日、妻エリザベスがボート事故に遭い意識不明の
重体となる。

10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)はショックから情緒不安定になり、様々な問題を引き起こす。
次女の反抗に、これまで家庭を顧みなかったマットはなすすべもなく手を焼いていた。
さらに、マットはカウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地を売却するかどうかという問題も
抱えていた。

売却すれば自然は失われるものの一族に巨額の資金が入り、妻に楽をさせてあげられる。
だがエリザベスは一向に回復せず先行きが見えない。
そんな中、全寮制の学校へ通う長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)の迎えに行ったマットが
エリザベスの病状を伝えると、母に対して許せぬ思いのあるアレックスは動揺と相まって、エリザベスが
浮気をしていたことを告げてしまう。
動転したマットは、親友夫妻を詰問。そこでエリザベスが真剣に離婚を考えていたことを知る。

マットは怒りに震えながらも、エリザベスのために浮気相手のスピアーに事故のことや現状について
直接伝えようと思い立つ。
娘二人とアレックスの男友達とともに、スピアーのいるカウアイ島へ向かうマット。
売却を前に、これで見納めになるかもしれないと、キプ・ランチへ彼女らを連れていく。
そこは、雄大で神秘的な光景が広がる原野だった。

厳かにあたたかく包み込むような美しい自然を目にし、親子はしばし見とれる。
翌日、スピアーに妻の事故を伝えに行くマット。
そしてカウアイ島の自然に触れ家族への愛やつながりを感じた彼は、土地の売却を巡る一族の
会議を前に、とある決心をする…。

アレクサンダー・ペイン監督作品は、いつもダメ男が主人公だ。
今回はジョージ・クルーニーが妻の浮気を娘に教えられるまで気づかないオヤジを演じているが、
その妻が事故で意識不明となり生命維持装置を外すと言う深刻な話でちょっと重過ぎる。
ジョージ・クルーニーが年頃の娘に振り回されることや、何故か浮気相手探しにも付いて来る
いまどきの彼氏役のニック・クラウスが、なかなか笑わせてくれる。
そしてハワイが舞台だけに、曲はすべてハワイアンです。

[5月6日アップ]

ジョージ・クルーニー主演、
家族の絆を描いたヒューマンドラマ。

5月18日よりTOHOシネマズ日劇他にて
全国ロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト

http://www.sunny-movie.com/

[5月13日アップ]

夫や娘にも恵まれ、何不自由ない生活を送っていた
42歳のナミは、ある日、母の入院先で高校時代の
友人チュナと再会する。

1970〜80年代の洋楽ヒットナンバーの数々で彩られ、
2011年韓国で740万人を動員したノスタルジー・ドラマ

出演は、シム・ウンジュン、カン・ソラ、キム・ミニョン、
パク・チンジュ、ミン・ヒョリン、ナム・ボラ、
キム・ボミ、ミン・ヒョリン、ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン、コ・ソヒ。
監督は、『過速スキャンダル』のカン・ヒョンチョル。

25年前の高校生時代、ナミやチュナら7人の仲良しグループ・サニーは
ずっと一緒にいると約束しあったが、ある事件がきっかけで離れ離れになってしまっていた。

病気に苦しみ、最後にみんなに会いたいというチュナのため、ナミは当時の仲間を集めようと決意。
各地に散った仲間を訪ねる過程で、再び人生に輝きを取り戻していく。
25年前の女子高校時代の仲良し友達を集める過程を描きながら、当時の学生時代のエピソードを
絡ませていくドラマ。

1986年という設定なので、タイトルのサニーやタイム・アフタータイムや映画『ラ・ブーム』が、
懐かしい。

ちょっとやり過ぎなところもあるが、そこが韓国映画のいい面でもあり悪いところでもある。
韓国のニュースで、1970〜80年代のヒットナンバーを流して給食の献立を出す飲み屋を
紹介しているのを見たことがあったのだけど、この作品の影響だったのか。

『過速スキャンダル』のカン・ヒョンチョル監督
最新作、感動の人間ドラマ

5月19日よりBunkamuraル・シネマ他にて
ロードショー

ライター:木香圭介

オフィシャルサイト