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 母べえ
 ペネロピ
築地魚河岸三代目
ナショナル・トレジャー
 アイアムレジェンド
 ラスト・コーション
 サラエボの花
 夕映え少女
 シルク
 明日への遺言
ボーン・アルティメイタム
オリヲン座からの招待状
 鳳凰 インタビュー
 ブレイブワン

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 ドリームガールズ
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 さくらん
 龍が如く
 ディパーテッド
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 夏物語
 あなたを忘れない
 神童
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 ロッキーファイナル
サンシャイン2057
 ドルフィンブルー 
 ラストラブ
 ブラックブック
 ホリデイ
 蟲師
 キサラギ
 バベル
 スパイダーマン3

アドリブナイト(ハン・ヒョジュ)・母べえ・夕映え少女(五十嵐令子)・築地魚河岸三代目・アイアムレジェンド・ボーンアルティメイタム

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 天然コケッコー
俺は、君のためにこそ死ににいく
 ザ・シューター
 スパイダーマン3
ラブソングができるまで
 サイドカーに犬
 恋しくて
ハンニバルライジング
 B.ダイヤモンド
 輝ける女たち
 おまえを逮捕する
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レミーのおいしいレストラン
トランスフォーマー
 ジャンゴ
 ダイ・ハード4.0
 300
仮面ライダー電王
 シュレック3
 女帝
パイレーツオブカリビアン
 魔笛
エマニュエルの贈りもの

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 卑劣な街
 明るい瞳
 バイオハザードV
 ショートバス
 グッド・シェパード
 長江哀歌
 転々
 オーシャンズ13
 包帯クラブ
アーサーとミニモイの不思議な国
 象の背中
 傷だらけの男たち
イタリア的、恋愛マニュアル

ジョエル・シルバー

ニール・ジョーダン

http://wwws.warnerbros.co.jp/thebraveone/

オフィシャルサイト

ジョディにとって、勇気ある人は母だという。
ジョデイ自身も母となって、より強く、美しくなった。
衝撃の結末と、ジョディの復讐に燃える鬼気迫る渾身の演技に注目してほしい。

撮影中に許せない、復讐してやりたいと思った人には出会い
ませんでしたか?と聞かれたジョデイは「私も含めて、人間っ
て傷ついたとき、相手にも同じ痛みを与えたい、という気持ち
って持っていると思うわ。人間じゃないけれど私はエレクトロニ
クスに弱いの。うまく扱えなくて、いつもイライラしてかんしゃくを
起こしてしまうのよ(笑)」
「エリカの取った行為を正しいことだとは思っていないけれど、
彼女の行為に共感を覚えるのよね。私たちは、悪い事だとは
思っていてもそうしないではいられない彼女の気持ちが理解
できる…。そういった部分がこの映画の力になっているんじゃ
ないかしら」と語った。

監督は「最初に脚本を読んだときから、
エリカの取る行動は不合法なものが多
くても彼女への同情がずっと消えなかっ
たんだ」と語った。

「このような復讐劇は今までもたくさんあったけれど、女性の視点から描いたということに惹かれ
たんだ。我々はこの映画で多くの問いかけをしているが、答えはちゃんと出しているんだ」と語っ
たのはシルバー氏。

本作のヒロイン、エリカはラストで大きな決断を下す。エリカのとった行動についてジョディは「女
性は何かが起きると、落ち込んでお酒におぼれたり、子供を虐待する行為に走ったりするけれ
ど、普通は内面深くに思いが貯ってしまうもの。最初、“私は自分を破滅させたくないからあな
たを破滅させるわ”と言ったエリカの考えに驚いたわ。でも、誰もがそんな部分を持っているんじ
ゃないか、ということをこの映画で学ばせてもらったわ」

もともとの脚本ではエリカの職業はジャーナリストだったが、ラジオのパーソナリティーに変えた理
由を、ジョディは「彼女の語りかける夜の声が、まさに映画のトーンなの。声のトーンが変わるよ
うに、自分の中の見知らぬ自分を探して行く…、というふうにしたかったの。それでラジオのパー
ソナリティーにしたのよ」と語った。

「我々は映画の中ではいつもそんな一線は越えていると思うよ。たとえば、『ソード・フィッシュ』、
『マトリックス』、『リーサル・ウェポン』などを観てもらえれば分かると思うね」とシルバー氏。

「私にとって、ラインを越えるということはこの映画の脚本を読み、面白いと思ったということだね」
と語ったのは監督。

今まで越える事ができなかった一線を越えることで、人生が変わったことって何かありますか?という質問にジョディは
「俳優という仕事は一線を乗り越えることで自分自身を見出せるものなの。その点では恵まれているわね」と語った。

「タイトルには皮肉も含まれていると思うけれど、ヒロインのように、“私は生きたい”と
強く思うのは大きな勇気だと思うわ。私自身はそんなに勇気があるほうではないけれ
ど…」と、ジョデイ。
「自分は勇敢だと思っている」と語った監督は「この映画のような事件にあった女性
が、人生の長い旅路の中で、生きるすべを見出し、生き抜いていく事が彼女の勇
気だと思うね」と話してくれた。

『ブレイブワン』=勇気あるもの
「勇気のある人とは、まさに、ジョディ、ニールのふたりのことだと思うね。この題材を、
よく映画化したと思うよ」と語ったのはシルバー氏。ハリウッドでヒットを飛ばし続ける
理由は「自分が観て、ドキドキする映画を作ることを目指しているんだ。才能があ
って、努力家の人たちと一緒に、的確な題材と人材を集めて映画作りをすること、
そしてそれを観客が気にいってくれることだね」と、教えてくれた。

「日本に来るのを毎回楽しみにしているんだ」と、シルバー氏。ジョー
ダン監督も「日本が大好き」と挨拶し、ジョディは12〜3回目の来日。
初めての来日は13歳の時で、
その時は京都にも足をのばした
と語った。

人としての根本を問う映画『ブレイブワン』の公開を前に、製作と主演
を務めたジョディ・フォスターが、ニール・ジョーダン監督、プロデューサー
のジョエル・シルバーと共に来日し、都内ホテルで記者会見を行った。

[10月20日アップ]

取材:福住佐知子 

10月27日(土)より サロンパス ルーブル丸の内ほか
全国ロードショー




最後に観客へのメッセージをお願いした。

http://www.ho-oh.jp/

オフィシャルサイト

1920年代の激動期の中国を舞台に、投獄された刑務所内で運命の出会いを果たした男女の、終わりなき愛を
描いた一大叙事詩。美しい映像と共に画面からは寒さが痛いほどに伝わってくる。
刑務所の中で出会い、切ない愛に身を投じた男女の真実を、是非劇場で見届けて欲しい。

監督「是非この映画を観ていただければ幸いです。中井貴一
さんとミャオ・プウに注目してください」
ミャオ・プウ「みなさんがこの映画を観てくださって、気に入ってく
ださると嬉しいです。よろしくお願い致します」

音楽をS.E.N.S(センス)が担当していることについて「S.E.N.Sは『悲情城市』の音楽
を作られていますが、大好きな音楽なんです。プロデューサーが是非に、とお願いして参加して
いただきました」と、
語った監督。

二人が手と手をのばしあう氷の上では、あまりの寒さのために毛細血管が開いてしまい、鼻血
を出してしまうというハプニングが起き、みんなが大爆笑すると言うハプニングが起きたというエピ
ソードも話してくれた。

水中で演じた感想をミャオは「水の中のシーンは本当に大変で、死ぬかもしれないと
いう恐怖を初めて味わいました。真っ暗で何も見えないんです。それでも中井さんの
方に泳いでいかなければならないので、水の底に懐中電灯を置いてもらい、その光り
を目指して泳ぎました。なかなかうまくいかず、3日かけて10何回も撮り直しをしたん
ですよ」

監督「大変だったのは水中のシーンで、ある大学の7mの水深があるプールを借り、
プールの周りを全部黒い布で覆い、水の上には偽りの氷を浮かべて、一箇所だけ
穴を開け、リアルな状態にして撮りました。本当に大変な撮影でした。」

リュウ・ラン(中井)とホン(ミャオ)が水中に落ちるシーンはどのようにして撮られたの
でしょうか?

ミャオ「特殊な歴史や生存環境の中でのお話なので、不安もありましたが、脚本が素晴
らしくて毛穴がゾワッとするような感動を覚えました。相手役が中井貴一さんということで、
女優としてはこの上ない光栄でした。監督と初めて一緒のお仕事が出来るというのも引き
受けた理由のひとつになっています」

出演が決まったときの気持ちと、出演した感想を聞かせてください。

監督「外国では火の鳥と言われていますが、中国ではいいシンボルの動物で、火の中に
飛び込み、自分を燃やして永遠の生命を得る、という伝説上の動物なんです。映画の
内容に合っているかな、と思ってつけました。鳳凰というのは鶏とへびが、結び合って生ま
れたと言われていますが、描かれたものを見ると、いろんな動物の部分が結びあって生ま
れたものだというのが分かります」

タイトルにもなっている「鳳凰」というのは何を象徴しているのでしょうか?

監督「一組の男女が刑務所の中で知りあい、恋心が生まれ、服役後に一緒になりたいと
思った、という真実をベースにして、実際は70年代の話なんですが、それを20年〜30年
代の話に置き換えて撮りました」

本作は実際の物語をベースに描かれたそうです
が、事実と違う部分はどんなところですか?

日中友好35周年記念映画『鳳凰 わが愛』
のプロモーションのために来日したジヌ・チェヌ監
督とヒロインを演じたミャオ・プウに都内のホテル
で話を聞くことが出来た。
本作では日本から中井貴一が参加し、主演
とプロデューサーを努め、全編中国語のセリフ
に挑戦している。

[10月24日アップ]

取材:福住佐知子
協力:能登春子

11月3日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ他にて
全国順次ロードショー



前列 (左から)宮沢りえ、加瀬亮
後列 浅田次郎、宇崎竜童、樋口可南子、
    原田芳雄、中原ひとみ、三枝監督

加瀬(留吉役)「素敵な温度の映画が出
来たと思っています」
原田(平成時代の留吉を演じた)「宇崎さんの言葉で“音楽は昔を引き
ずる力がある”っていうのがありますが、映画もそうです。この映画はいろん
な思いが起こるような映画になっています」
浅田次郎「私は、お涙作家とも言われていますが、血も涙もない冷血な
男で、いつも冷静に小説を書いています。今回は、原田さんの最後のス
ピーチの場面で、我ながら信じられないことに不覚の涙を流してしまいまし
た。泣いたのは小学校以来です」
三枝監督「一年前にクランプアップしました。自分は
ピュアな心を持った人間ではないのですが、自分で
撮りながらも心が洗われる、清らかな気持ちで観ら
れる映画ができて、ほんとに良かったと思います」
樋口(映画館に通っていたお客の一人を演じた)「私は田口トモロヲさん
と離婚した夫婦の役で、二人で想像力を働かせて頑張りました」
中原(平成時代のトヨを演じた)「好きな女優宮沢さんの、年をとって
からの役で、雰囲気を壊さないように演じました。古い映画館を再現し
たセットが本当に素晴らしかったです」
宮沢(トヨ役)「こんにちは。今日はお集ま
りくださって、有難うございます。思い入れ
の強い作品です。
是非、多くの皆さんに観ていただきたいと
思います」

http://www.orionza-movie.jp/

公式サイト

夫の残した映画館を守る女と彼女を支え続ける青年の、奇跡の愛を描いたこの
感動作を是非、劇場で楽しんでほしい。
ジャズピアニスト上原ひろみのメイン・テーマが美しく、心にしみる。

原田は「映画に関わって40年近くになりますが、いつも自分にいちばん向いてないこ
とをやっているな、と思います。ひとり遊びが好きな方で、映画って集団でやるもので
すからね。いろんな思いが交差しながら出来上がって行くものですから…」と、映画
にかける思いをしみじみと語ってくれた。

宮沢「本作では瞬発力ではなく、持続力の素敵さを意識しながら演じました」
「トヨと留吉、二人の仲は純愛か、男女の関係があったのか、それは観た方が自由
に感じてくださればいいなと思います。加瀬さんとのシーンは台詞が少なく、言葉にな
らない会話ができるってことが新鮮で、すごく楽しかったです」
加瀬「映画館や映画への思いを素直に演じてみたい、と思って参加しました。松蔵
さんから受けた恩をいつも心の底に置いておくことと、あとは現場で生まれたきれいな
気持ちや、やましい気持ちなど、すべて素直に出して演じていたように思います」

映画館についての思い出を語ってくれた。
宮沢「3〜4歳の頃に母と一緒に『ピンクパンサー』を観に行ったので
すが、テーマ音楽がかかるたびに、前の画面の方に走って行って曲に
あわせて踊っていたそうです(笑)」
加瀬「学生の頃は地元の横浜の小さな映画館によく行っていました。
自分の好きな映画をかけ続けている館主の方たちの思いに共感し
ます」
宇崎「父はアクション好き、母は日本映画、姉はミュージカルが好き
で、よく連れて行ってもらいました。」
樋口「夫(糸井重里)と一緒に『シンドラーのリスト』を観に行ったとき
に泣いてしまったのですが、隣で夫は号泣していて、それからは泣く映
画には二人で行かなくなりました」
原田「何本か立ての映画を観ているときは、映画と映画の間の明る
い時間をどうやって過ごすかに苦労しました(笑)」
浅田「僕らの頃は、映画は楽しみでした。映画館というものに愛着が
ありましたね」
監督「ディズニーの『バンビ』がいちばんの思い出の映画です(笑)」

宇崎(トヨの夫松蔵役)「たくさんタバコを吸う役で…、せっかく禁煙して
いたのに…。吹かしていたら、監督から“本当に吸ってください”と言われて、
吸うたびにめまいがして、覚えた台詞がフワッフワッとなくなっていくんです…
(苦笑)。
映写技師の役ということで稽古をしましたが、加瀬くんは即座に覚えまし
た。僕は覚えても2〜3時間たつと忘れてしまって…。2、30年前の事は
すぐに思い出せるのに…(苦笑)。そういった悲しい思いをしましたが、宮
沢さんや加瀬くんと仲良くさせていただいて、楽しい現場でした」

純愛小説『オリヲン座からの招待状』(220万部を売り上げた
浅田次郎の「鉄道員」の中に収められている短編)が映画化
された。三枝健起監督をはじめ原作者の浅田次郎氏、出演
者の宮沢りえ、加瀬亮、宇崎竜童、樋口可南子、原田芳雄、
中原ひとみが登壇して都内ホテルで記者会見が行われ、それ
ぞれが映画にかける思いを語った。

[10月27日アップ]

取材:福住佐知子 

11月3日(土・祝)より 
全国東映系全国ロードショー


1年間の撮影期間中は家族も同行したそう
で、
「撮影の合い間は、(9歳の娘のために)
子供向けの芝居を観たり、何度も水族館や
動物園に行ったりしたよ」
と話し、優しいパパ
の顔を垣間見せた。
本作はインディーズ系のポール・グリーングラス監督のもと、
モロッコのタンジール、ロンドン、パリ、ニューヨークなどでゲリラ
ロケを敢行、各地で繰り広げられるファイトシーンはすべて本
物で、CGは一切使用されていない。特に、タンジールでの
狭い路地や屋根づたいの追跡劇、マンハッタンでのど迫力
カーチェイスは大きな見所となっている。マットは「手抜きのな
い、素晴らしい仕上がりだ」と、自信タップリに語った。

http://www.bourne-ultimatum.jp/

オフィシャルサイト

『ボーン・アイデンティティー』(02)『ボーン・スプレマシー』(04)に続く第3作目となる本作は
シリーズ最高の出来。
元CIAの最強ヒットマン、ジェイソン・ボーンの過去が、謎の真実が、明らかになる。
ボーンの生き様に釘付けされる作品。
公私共に絶好調のオーラを放つマットの誠実な態度に魅了された会見だった。

恐いものは?の質問に、「子供を持ったことですべてが怖くなった」というマット。「今までは自分だけを守りながらやって
行けば良かったけれど、今は子供たちをいろんなものから守って行かないといけない。親が持つ恐怖感をいつも抱かえ
ているよ」
と語った。
ボーン・シリーズの最終章ということでマット・デイモンからジェイソン・ボーンへのメッセージを聞いた。
「監督も僕もまだこのキャラクターを完全に埋葬する心の準備が出来ていないんだ。気持ちをオープンにしたままで、
5年後、10年後にこのシリーズを復活させられる可能性をとっておきたい。またやれたら、やりたいんだ」
と、ボーン・
シリーズのファンにとって、嬉しい答えが返ってきた。

組織から追われる身で、日々緊張感
やストレスを抱えているボーンの役作り
については
「前作では夜は眠らないようにしていた
んだ。今回は撮影当時に生後3ケ月
だった娘の夜鳴きで、ほとんど眠れな
いまま現場に行ったら、監督から“ひど
い状態だな。でもボーンの役作りには
ピッタリだ”と言われたよ」

と、苦笑しながら語った。

「いつも温かく迎えてくれて有難う」と笑顔で登場したマット。
自身の代表作となったボーンへの思い入れについて「ボーン
は僕のキャリアを一変させた役。30代を象徴する役になっ
たよ。シリーズ3作で、スタッフたちともいい間柄を築くことが
できて、いまでは大切な家族になっている」と語ったマット。

世界中で大ヒットを記録したボーン・シリーズの第3作目『ボーン・アルティメイタム』
で元CIAの最強ヒットマン、ジェイソン・ボーンを演じたマット・デイモンが来日し、
都内ホテルで記者会見を行った。

[11月3日アップ]

取材:福住佐知子 

11月10日(土)より 
日劇1ほか 全国ロードショー


名優スティーブ・マックイーンの息子
フレッド・マックイーン 似てます!!

小泉堯史監督

リチャード・ニール

フレッド・マックイーン

ロバート・レッサー

フレッド・マックィーン「ある日、藤田まことさんに近づいて
行き、何も言わずにジィーッと見つめて岡田中将のキャラ
クターを崩そうとしてみたが、完璧な英語で“それは効か
ないよ!”と言われてしまった(笑)。崩そうとどんなにトラ
イしても出来なかった」
あの名優スティーブ・マックィーンの息子でもあるフレッド氏
は「藤田まことの役者魂に感心した」と話した。
撮影中のエピソードも語ってくれた。
ロバート・レッサー「裁判所の中で赤ん坊が出ているシーン
で、赤ん坊が泣いてしまい、なかなか泣き止まずに大変だ
った(笑)」
リチャード・ニール「台詞を交わす事はなかったけれど、
富司純子さんと少しお話できた事が印象に残っている」

小泉監督「毎日、毎日が楽しい撮影でした。皆が真剣
に取り組んでくれていたので、現場に行くのが楽しみでし
た」
原作は大岡昇平の「ながい旅」。
http://ashitahenoyuigon.jp/
オフィシャルサイト

ナレーションを竹野内豊が担当しているのにも注目。

第二次世界大戦に敗戦した日本。アメリカが日本を占領する中、部下たちを守るために自らがすべての責任を背負
って、たった1人でB級戦犯裁判を闘い抜いた岡田中将の日本男児としての誇りと潔(いさぎよ)い生き様、その愛と
厳しさに感動した。

―この映画の伝えるメッセージとは―
ロバート・レッサー「戦争がもたらす真実と傷に明かりを照らし、次世代へのメッセージとして残
したい」
フレッド・マックィーン「日本はこのまま、戦争というものに背を向け続けて行って欲しい。それは、
世界各国が学ぶべきことだと思う」
リチャード・ニール「岡田中将の言葉を借りるとすれば、“平和のために、皆と共に働いて行く
という事がいちばん大切なこと。自分の信じていることを忘れるな”。皆さんもそうして欲しい」

小泉監督は、15年間温め続けていた企画が映画化されたことで、「やっと皆さんに観ていた
だく事が出来ました。本当に“ながい旅”だった。今は皆さんにこころから感謝したい」と語り、
感激もひとしおのコメントとなった。

本作に弁護人(ロバート・レッサー)、検察官(フレッド・マックィーン)、裁判長(リチャード・ニール)の役で出演した
3人は「この作品に参加できたことを光栄に思い、監督に感謝している。この映画を多くの方に、特に若い方々に
観てほしい」と、それぞれがコメントした。

第二次世界大戦後にB級戦犯として裁かれ、自分の信じる意志のもと、たった1人で裁判に立ち向かった実在の
人物、岡田資(たすく)の法戦を描いたもので、今回『明日(あした)への遺言』というタイトルで映画化された。
マスコミ向けの試写が都内ホールで開かれ、岡田を演じた藤田まことと共演したロバート・レッサー、フレッド・マックィーン、
リチャード・ニール、そして、小泉堯史監督(『雨あがる』、『博士の愛した数式』)が登壇した。

[11月10日アップ]

取材:福住佐知子 

2008年3月1日より渋谷東急ほか
全国松竹、東急系にてロードショー


フランソワ・ジラール監督

http://www.silk-movie.com/
オフィシャルサイト

雪深い日本の村、湯煙の立つ川面にほのかに見える少女の柔肌
が次第にクローズアップされていく冒頭シーンを始め、原作が持つ
叙情性と官能性を見事に表した映像は、吸い込まれそうになるほ
ど美しい。日本が生んだ偉大なアーティスト、坂本龍一の音楽も
耳に心地よく、静謐とした雰囲気に包まれた大人のための映画が
完成した。

ジラール監督は、「撮影とは、最終的には人間を撮ることです。
風景ではなく、人間を描くことが国を描くことなので、素晴らしいキ
ャストやスタッフにめぐり会えて、本当に良かった。ロケをした庄内の
人々にもお礼を言いたいです」と撮影を終えた心境を語った。

プロデューサーの酒井は、「情熱の持てる映画の企画として『シルク』を見つけました。私の先祖が絹商人で、本当
にヨーロッパから日本に来て日本人と知り合いました。そんな自分のルーツに通じる原作と出会え、さらに映画化し
たいというジラール監督に出会えて、本当に良かったです。企画はイタリアで始まり、10年の歳月をかけて完成しま
した。私は海外で生まれて育ちましたが、日本に帰ってきて、素晴らしい人々と映画を作れたことを光栄に思います」

「原作はイタリアで書かれましたが、撮影はカナダのスタッフが中心となり、そこに様々な国籍
のキャストやスタッフが加わったことで、自分でも一体どこの国の映画なのか不思議に感じます。
しかし、最終的には日本の映画になりました。明治時代の開国前の日本を描いた映画なの
で、今回来日できたことは特別な意義があります」と挨拶したジラール監督。
キーラ・ナイトレイやマイケル・ピットらハリウッドスターと、役所広司や中谷美紀など、日本の実
力派俳優との共演が話題の国際色豊かなプロジェクトになっている。

19世紀、遥か遠く離れた未知の国日本に、美しい絹を求めてやって来たフランス人
の青年エルヴェが絹のような肌をした一人の少女に出会い、その美しさに魅せられた。
やがてフランスに戻ったエルヴェだが、優しい妻エレーヌを愛しながらも少女を忘れる事
が出来なかった……。

原作は、世界26ケ国で翻訳され、大ベストセラーとなったイタリアの作家
アレッサンドロ・バリッコの短編小説「絹」。

19世紀のフランスと日本を舞台に、届かぬ思いを胸に秘めた3人の男女の、美しく
も切ない純愛を描いた日本、カナダ、イタリアの合作映画『シルク』の完成披露試写
会が10月29日、都内の映画館で行われ、フランソワ・ジラール監督と酒井園子
プロデューサーが舞台挨拶に登壇した。

[11月17日アップ]

取材:能登春子
写真協力・南樹里
 

2008年1月19日(土)より日劇3ほか
全国ロードショー


「日本サイドのプロデューサーとして意識したのは、日本の場面を
正しく描くことです」と、映画化までのいきさつを熱く語り、続けて
「海外の映画界は日本を注目しています。だから雪国のシーンは
モントリオールでも撮影できましたが、日本で撮影することにこだわ
り、日本中をロケハンしました。フランソワも日本について驚くほど
綿密にリサーチしていたので、私も日本の歴史を勉強し直しまし
た」とコメントした。

将来が楽しみな五十嵐令子

五十嵐令子
円城寺あや
田口トモロヲ

左から

山田監督(『イタリアの歌』)
「悲劇的なメロドマですが、最後に希望が感じられる作品です。映像の美しさにもこだわりました。
音にも注目して観ていただけると嬉しいと思います」
目の前で焼死した恋人―そんな大きな悲劇を乗り越え、再生するけなげな女性の姿を見事に
捉えた作品。

北野武監督、黒沢清監督が教授を務める東京芸術大大学院映
像研究科の4人の生徒が監督を務めた本作は、それぞれに監督の
個性が発揮され、低予算ながらも凝った映像美で、見ごたえのある
作品に仕上がった。お気に入りの作品が必ずあるので、是非、劇場
で観て欲しい。

4人の監督のコメントを聞いていた田口は
「みんなしっかりしてるなあ。さすが税金で勉強していただけある!」
と絶賛。田口自身も以前に監督した経験があり、「映画の見所は
全部だと思うんです」と、4人の監督に熱いエールをおくった。

船曳監督(『夕映え少女』)
「川端が少女に惹かれたのは、容姿の美しさに加えてその存在が謎だったということが大きな理
由だったと聞いています。甘い媚薬のような作品に仕上がっています」
ヒロインの五十嵐令子が初々しく、圧倒的に美しい。舞台となっている九十九里浜もいい。

吉田監督(『浅草の姉妹』)
「3人姉妹の物語でチャーリーズ・エンジェルやキャッツ・アイのように、3人の関係が、楽しく明快
に描き出されているものにしようとしました。軽快でテンポのいい、ノリや活劇性というものを楽し
んで観ていただけたらと思います」
べらんめえ口調のナレーションが面白く、下町の威勢のいい女性たちも魅力的だ。

瀬田監督(『むすめごころ』)
「画面には映らない“こころ”というものを扱った作品です。昭和初期のお話なので、時代にあった
撮影場所を探しました。みずみずしく撮れているので、ニヤニヤしながら観られるのではないかと
思います」
好きなのに素直になれない―そんな誰もが経験したことのある甘酸っぱい青春が見事に描き出
されている。

4人の監督たちも撮影を振り返り、見所も含め、それぞれにコメントした。

本作が映画初出演となった五十嵐令子(13歳)は「初めてだったので分からないことばっかりだった
んですが、スタッフの方々が皆さん優しく教えてくださって、ほんとに楽しく撮影させていただいて良か
ったです。川端康成作品は「伊豆の踊り子」の映画と本を読ませていただいた事があります。でも読
んでみて、まだ難しかったです(笑)」と語る姿が、可愛らしかった

円城寺は「初めお話をいただいたときに、芸大生?大学生?どんなことを
するんだろう?と、スゴク興味がありました。穏やかでいい空気の流れた現
場で、楽にお仕事させていただきました。他の3作品も観せていただいたん
ですが、画面がきれいで、ちゃんと空気感をつかんでいるな、と思いました。
出来上がりを観て、すごい可能性があると思いました」と若い監督たちを
称賛した。

東京芸術大生の映画に出演した感想と、川端康成作品に出演した感想を聞かれた田口は、
「だれしも最初はアマチュアで、やがてプロになって行くという過程を必ず踏んで行くものですが、
彼ら(4人)は限りなくプロに近いアマチュアだと思います。こちらもプロの役者として、新鮮な気
持で立ちあえた事を感謝しています。川端康成をチュイスしたという事は意外でしたが、現代に
も通じる繊細な美意識と、屈折した心情というものが貫かれているのを発見して、改めて“これ
は面白い”と思ったし、どう料理されたかを観ていただけたらな、と思います」とコメントした。

『イタリアの歌』‥一人の女性の再生を描いた作品
                           (山田咲監督)
『むすめごころ』‥若い娘の複雑な心理状態を描いた作品 
                           (瀬田なつき監督)
『浅草の姉妹』‥浅草で育った3姉妹の絆を描いた作品
                           (吉田雄一郎監督)
『夕映え少女』‥川端康成が描き、追い求めた少女が登場する作品
                           (船曳真珠監督)

文豪川端康成が、憧れ、生涯描き続けた少女たちの短編4作でなる
オムニバス映画『夕映え少女』の完成披露試写会が19日に東京・京
橋の映画美学校で行われ、4作それぞれの監督と、『夕映え少女』に
出演した田口トモロヲ、円城寺あや、五十嵐令子が舞台挨拶に登場
した。

[11月23日アップ]

取材:福住佐知子 

2008年1月下旬 渋谷ユーロスペースで
劇場公開


過去ページ6
掲載リスト
人のセックスを笑うな
ヘアスプレー 監督
ヘアスプレー ザック
 キングダム
 鳳凰 わが愛
 エディット・ピアフ
 幸せのレシピ
 エンジェル
 サルバドールの朝
アーサーとミニモイの不思議な国
 愛の予感
 24
 デス・プルーフ
www.saraebono-hana.com/
オフィシャルサイト

希望の光りが見えるラストシーンが感動的な作品。愛がすべてを包みこむ。母と娘の絆を描いた深い愛の物語。
戦争が生み出した真実を、あなたも自分の目で是非、確かめて欲しい。

「サラは13歳、いろんな状況が理解できる年齢になっていて、自分自身のアイデンティティー
に疑問を持ち始める年頃です。観客がサラを“かわいそうだな”と思うような描き方はしたくなか
った。彼女は人生を続けていく、未来に対して開かれている―何でも出来る存在として描きた
かったのです。人生では、いい面も悪い面も知ることで、より強くなる事が重要なのです」

10代のサラはサラエボの未来という位置づけで描かれているの
でしょうか?

「今まで被害者といわれているのは兵士であったり、兵士の子供を亡くした母親であったり
して、彼女たちへのケアは殆どなされていませんでした。実際に動き始めたのはこの映画が
公開された後で、様々な女性の機関が手を差し伸べて動きだし、署名運動から始まって、
ようやく、レイプされた女性たちが、紛争の被害者として認められはじめました」

性的暴力を受けた被害者たちへのケアは、現在どうなっているのでしょうか?

「自分の気持ちを掘り下げて書いていったので、トラウマとかが出てきました…。
それと、レイプされた女性たちの証言の書かれた本をたくさん読んだので、怒りが
こみ上げてきて、そこから離れるのが大変でした」
「出演者やスタッフがいろんな国の人たちで、それぞれがいろんな体験や経験を
してきたわけですですが、いままで自分の国について語る事ができなかった事を、
映画を通して語る事ができたということに大きな意味がありますね」

脚本を書く上で苦労された部分は?

「ボスニアではカメラもラボもなくて、すべてを輸入しなければならなくて、コストが
高くなってしまいました。スタッフも外から雇って、時間をかけながら撮りあげて行
ったので、本当に大変な作業になりました」

ボスニアの地域での撮影はカメラやスタッフ不足で大変だったそうですが?

「エスマ役にはヤスミラ・ジュバニッチがぴったりだと思いました。子役のルナ・ミヨヴィッチは
2000人の中から選びました。彼女は好奇心を持ち、いろんなことに興味を持って、
映画作りのプロセスも楽しんでくれました。でも、映画の中で髪の毛を剃らなくてはならな
いことを知ったときは泣いてしまいましたが、後で手紙をくれて、『サラという、いろんな苦
しみを受けた女の子を体現する役を監督が私にくれたのに、自分のわがままで髪を剃り
たくないなんていってしまって、ごめんなさい』と謝ってくれました。13歳の彼女が理解し
てくれた事は、私にとって大きな喜びとなりました」

どのような点に重視してキャスティングされたのでしょうか?

「自分自身の女としての体験や他の女性を観察してきた事が役だっていますね。女性というのは何もない状態でも
前向きに行動し、対応する事が出来るのです。
破壊的な状況の中から何かクリエイティブなものを作り出す事が出来るのが女性というものだと思います」

この映画は母親の愛がテーマになっていますが、監督のどんな思いが込められて
いるのでしょうか?

ボスニア紛争によって深く傷ついた女性たちがいる。
サラエボの紛争から10年余を経た現在(いま)、秘密
を抱える母と真実に向きあう娘の再生と希望の物語。

2006年度ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)
を受賞した『サラエボの花』。
来日したヤスミラ・ジュバニッチ監督に話を聞く事ができ
た。

[11月29日アップ]

取材:福住佐知子
協力:能登春子
 

12月1日(土)より 岩波ホールほか
全国順次ロードショー


1979年生まれの28歳。172cm。
04年のミス・ユニバース北京大会で5位に選出された。
本作で、今後の活躍が最も期待される中国の女優と
なった。

タン・ウェイ

左から、
タン・ウェイ、アン・リー監督、ワン・リーホン

http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

『ラスト、コーション』は歪んだ戦争を通して、人間性の深層部分を見事に描いたアン・リー監督
渾身の一作。アン・リーならではの映像美にも注目して欲しい。運命に翻弄されながらもお互
いを激しく求め合う男女を演じたトニー・レオン、タン・ウェイ、ふたりの、体当たりの熱演が光る。
是非、劇場で楽しんで欲しい。

最後にアン・リー監督は
「リーホンは純真さ、タン・ウェイは心のバランス、トニーは男のもろさを演じてくれた。
この3人は僕の分身であり、この映画は僕の人生そのものです」と、コメントした。

主演のトニー・レオンの印象を聞くと
タン・ウェイ
「彼はまさに、素晴らしい俳優です。私をリラックスさせてくれ
て、役に入れるようにリードしてくれました。常にベストコンディションで役
作りをされる方です」
リーホン「以前に何度か会った事がありますが、とても温い人ですね。
見ているだけで、多くを学びました。撮影が終わり、ベネチア映画祭に
一緒に行ったときに彼の哲学やリラックス方法などを話してくれました」
と答えてくれた。

アメリカ育ちのために歴史を学び、言葉のなまりから勉強し、参加したというリーホン
「監督は本当に特別な人です。パワフルに夢を見られます。その夢がリアルなものである、と周りが思うほど、強く夢を
みられます。作品をゼロから作り上げて行くチャンスをくれた監督に感謝しています」
「タン・ウェイはオーディションの時にはじめて会いましたが、可愛くてフレッシュな子だなと思いました。撮影しながら日々
成長して行く姿を見て、すごいな、と思っていました」

タン・ウェイ「役作りには3ケ月かけました。麻雀や当時の歌、衣食住、社会風景
について猛勉強しました。撮影中も毎日が勉強でした。でも、撮影の合い間には
みんなでバスケットボールをしたりしてコミュニケーションを取り合ったり、ディスカッシ
ョンもしました」
「リーホンとは共に新人で、一緒に成長しました。とても真面目な人です」

1万人の中から選ばれ、本作で鮮烈映画デビューを飾った
タン・ウェイについては
「タン・ウェイが入って来て、見た瞬間に、
彼女なら出来る!この映画は彼女のものだ。と直感したん
だ。タン・ウェイはこの映画で成長した。役者についてこんな
に時間をかけた事は、僕の人生で特殊な経験といえるね」
と語った。

トニー・レオンとタン・ウェイの激しいベット・シーンについては
「撮影には12日間かかった。プライベートな環境で、非常
に努力して撮影したが、俳優たちは自分を犠牲にして演じ、
究極のパフォーマンスを見せてくれた。俳優たちに感謝した
い」と俳優たちを称賛した。監督が「究極の実演だった」と
話すベッドシーンからは人間の心の悲しみや痛みまでもが
伝わってくる。

「麻雀をしている姿を内戦と見立てて撮った。卓を囲む女たちのしぐさや
表情は一見優雅にみえるが、言葉を吟味して話していて、実は激しい
攻防を繰り広げているんだ」と語った監督。

「撮影には5ケ月、118日間かかった。厳しい撮影で、撮影中はまさに
自分も地獄に堕ちるのではないかと思ったほどだ。本作で特に描きたか
ったのは、女たちが麻雀をするシーンと、主演2人のベッドシーン。これら
のシーンは、日中の内戦や男女間の戦争を表しているんだ」

1930年代、日本軍占領下の上海を舞台に、中国国民党の女学生スパイ、
ワン・チアチー(タン・ウェイ)と、敵対する特務機関のトップであるイー(トニー・
レオン)の不倫という、禁断の愛を描いた本作を最新作に選んだ理由について、
監督は「『ブローク・バック・マウンテン』と『ラスト、コーション』は、原作は共に女流
作家によって書かれた短編で、自分の民族のタブーに触れている。禁断の愛、
不可能な愛という点で姉妹作のような位置づけだったので、撮る事は僕にとって
必然のことだった」と語った。

『ブローク・バック・マウンテン』から2年、
アン・リー監督が新作『ラスト、コーション』の
プロモーションのために来日し、ヒロイン役の
タン・ウェイ、台湾出身、歌手としても活躍
しているワン・リーホンと共に、都内ホテルで
会見を行った。

[12月8日アップ]

取材:福住佐知子 

2008年2月2日 シャンテシネほか
全国ロードショー


オフィシャルサイト

フランシス・ローレンス監督、
ウィル・スミス、アキバ・ゴールズマン

左から

「コンニチハ!また大好きな、美しい日本に戻ってこれて、嬉しいよ」と笑顔で挨拶したウィル。「本作は地球上の最後
の人間になったとしたら、何をするだろう?というところが面白いと思うし、いろいろ考えたよ。でも、人間というのはお互い
が必要なんだよね」
http://wwws.warnerbros.co.jp/iamlegend/

自分が人類最後の人間になったら…。考えただけでも怖いストーリーだが、本作は主
人公の長い心の旅を見事に描き、捉えた作品。ニューヨークの街を、車で走るシーン
やハンティングのシーンなど、見所もたっぷり。
自分が今孤独じゃないということを実感するために、是非ファミリーや友人と一緒に劇
場に出かけて観ることをオススメする。

最後にウィルは「今回、僕がこの映画に出演して学んだ事は、人は色々と頭の中で
考えていて、実際の行動とは別なところで生きているようなところがあるけれど、実は
そうじゃないんだ。いやな事があっても人のせいにしたりしないで、個人が、少しでも
前向きに、進歩しようと努力していくと、世界も必ず良くなる。自分の心の中に問い
かけて、今の状況を改良して、向上していくようにすれば、世の中もきっと良くなって
行く…。そんなことを学んだよ」と、深いメッセージをくれた。

相棒のサムについて、ウィルは「スゴク知的で、賢い犬だったよ。撮影が終わった後、
トレーナーに“今後も是非、彼女(サム)と暮らしたい”と申し出たんだけれど“だめだ
よ、彼女にはすでに家族がいるから”と断られてしまったんだ」と、残念そうに語った。

本作でのウィルの演技について、監督は「本作でいちばん気をつけたのはリアルであるとい
うこと。ウィルの演技には目を見張るものがあったよ。本当に素晴らしかった」
ゴールズマン氏は「いま活躍している俳優の中で、ウィルほど完璧な人はいないね」とそれ
ぞれがウィルの熱演を称賛した。

孤独なシーンでの演技はほんとうに大変だったらしく、「いつもは、ずーっとひとりって事はほ
とんどないわけで、周りに誰か人がいて、必然的に刺激を受けたり、それに対して反応も
するけれど、ひとりで頭の中で刺激を想像してから行動する行為は、本当に大変だったよ」
と、コメントした。

「1時間もの間、ひとりで、セリフもほとんどない役を演じる事は、怖い経験だったよ。役作りのために、戦争でつかまって
捕虜になった人たちや刑務所の独房に入っている人たちに会って、話を聞いたんだ。彼らは毎日、何かスケジュールを
立てていないと落ち着かないそうだ。例えば、靴を磨いたり、何時からは爪を研ぐとか…ね。
そうしないと、たったひとりという孤独には耐えられないらしい」と、語った。

「ワーオ!」と、雄叫びをあげて登場したウィルは、ノリノリ状態。
彼が扮する役はウイルスに犯され死滅したニューヨークで、愛犬
サムと共に自分以外の生存者を探しながら、ウイルスの研究を
続け、人類再生のへの道を模索する科学者ロバート・ネビル。

66億人の人類が滅亡し、地球最後のひとり“となった男が、
自身の存在価値や人類の存亡について追い求めるエンタ
ーテインメント超大作『アイ・アム・レジェンド』のPRのために、
ウィル・スミスがフランシス・ローレンス監督、製作・脚本の
アキバ・ゴールズマンと共に来日し、都内ホテルで記者会見
を行った。

[12月11日アップ]

取材:福住佐知子 

12月14日 サロンパスルーブル丸の内ほかにて
全国ロードショー


オフィシャルサイト

J・ブラッカイマー、ダイアン・クルーガー、新庄剛、ニコラス・ケイジ、J・バーサ、タートルトーブ監督

左から

前回で舞台となったアメリカを飛び出し、ロンドン、パリのヨーロッパを舞台に、よりスケールアップした作品となっている
http://www.disney.co.jp/movies/nt2/

父親役のジョン・ボイド、母親役のヘレン・ミレン、秘宝を狙うエド・ハリスなどオスカー
受賞者が贅沢に脇を固めているのも嬉しい。
お正月は是非、この映画を観て楽しんで欲しい。

史上空前の謎解きアドベンチャー大作。
ジュージ・ワシントン、トーマン・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・
リンカーンの18メートルにも及ぶ巨大な虚像が彫られた聖なる地、ラシュモア山に
まつわる悲劇にも触れ、お決まりの秘宝がらみで、新大陸に眠る幻の黄金都市伝
説も登場し、ワクワク感をあおる。

会見後に、本作の宣伝部長を務める元プロ野球選手の新庄剛が笑顔で登場し、
全員にエールを送った。

「最後の質問です」というMCの声がかかり、ジャスティンへの質問がきたが、ジャスティンは
「僕?最後の質問に、僕でいいの?」と返したので、質問者が「じゃ、監督にも」と応答し、
「あなたにとっての宝物は?」と質問を変えると、監督が「2週間前に子供が生まれたばかり
なんだ。その子が宝物だね」と答えると、会場から温かい拍手が起きた。ジャスティンが「僕
にはすでに友情という宝物があるよ。この会場のみんなとのね(笑)。それも国宝級のね」
と答え、ニコラスが「そのとおりだね(笑)」と笑顔で相槌を打って、会見は終了した。

前回の来日時に、次回は「アジアを舞台に撮りたいね」と発言
したことについて質問された監督は「本当は、かなりの部分をア
ジアで撮りたいと思っていたんだけれど、結局ヨーロッパになって
しまったんだ」と弁明。
続けて、「さらに続編を作るとしたら、今度こそ
日本で撮るのも悪くないと思っているよ。日本
には、深い歴史があるしね」と語り、観客の期
待感をあおるコメントをした。

後半の大量の水を使ったシーンが大きな見所になっているが、
出演者たちは大変だったらしい。ダイアンが「ジャスティンが風邪
をひいて1週間も寝込んでしまったの」と、エピソードを明かした。

「コンニチワ」と日本語で挨拶したケイジ。本作で初めて同じ
キャラクターを演じたわけだが、その理由について「今までは同
じことを繰り返すことをしたくないと思っていたんだ。仕事を真
摯に受け止めているので、いつもより良いものを提供したいと
思っている。この作品にはストーリーに新しい可能性があった
ので、それを演じることも新たな冒険になると思ったし、ベンは、
僕と一緒に成長していくべきだとも感じたんだ。ベンという人物
は、歴史の本の持つスーパーパワーだけを使って活躍するヒー
ローというところがいいね」と語った。

ハリウッドのヒットメーカー、ブラッカイマー氏は
「作品を作るときはいつも緊張しますが、いつも大切なのは“最善を尽くす”ということです」と、作品にかける思いを語った

本作は、謎に満ちたアメリカ最大の悲劇
といわれているアメリカ合衆国初代大統
領リンカーンの暗殺事件で、暗殺に関わ
ったとされた自分の祖先の汚名を晴らす
ために、天才歴史学者ベン・ゲイツが真
実の究明に立ち向かう姿がドラマチックに
描かれている。

前作の世界的な大ヒットから2年、
続編となる『ナショナル・トレジャー/
リンカーン暗殺者の日記』の公開を前
に、主演のニコラス・ケイジが共演者の
ダイアン・クルーガー、ジャスティン・バーサ、
ジョン・タートルトーブ監督、ハリウッド
最強のプロデューサー、ジェリー・ブラッカ
イマーと共に来日し、都内ホテルで記者
会見を行った。

[12月15日アップ]

取材:福住佐知子 

12月21日 全世界同時公開


オフィシャルサイト

左から森口瑤子、田中麗奈、大沢たかお、伊東四朗

築地市場の場内・茶屋で、単行本の売り
上げ280万部を越える大人気コミックを映
画化した同名映画『築地魚河岸三代目』
の製作発表記者会見が行われ、主人公
赤木旬太郎を演じた大沢たかおをはじめ、
田中麗奈、伊東四朗、森口瑤子、松原
信吾監督、配給元の松竹の松本輝起取
締役が出席した。

吹きさらしの会場での会見ということで、カイ
ロが配られ、温かいかき汁が振舞われた。

http://www.uogashi3.jp

キャストたちの話からも分かるように、素直に自分の気持ちを相手にぶつける事で、いい人間関係は生まれてくる。
私たちがすでに忘れかけている人への思いやり、人の心の温かさや人情味が溢れる作品になっているようだ。
今から公開を楽しみに待ちたい。

エリート商社マンから魚河岸の三代目となった男の生き様を描いた
本作は、威勢のいい築地市場が舞台。
主人公が魚河岸独特のルールや人間関係の中で悪戦苦闘しなが
ら成長して行く姿を、魚河岸で働く周りの人々の人情を絡めて描く。

「皆さんの心に残る作品になれば…」と、メッセージした大沢。

9月にクランクインした本作は、早朝の築地市場でゲリラロケが敢行され、監督は「ジャマだ、バカだ、と言われながらも、
築地の皆さんから温かく応援していただけました。江戸時代の粋、いなせ、男気など、素敵な人間関係はここにはまだ
残っているんです。手ごたえはあります。次につなげたい」と、続編への意欲を見せた。

明日香の父で「魚辰」の主人鏑木徳三郎役の伊東は「徳三郎という名前は
築地らしくて気に入りました」と語ったが、「私の撮影の時は、魚は全くありませ
んでした。スタッフに“どうして?”と聞いたら、“築地はお休みの設定です。”と
言われました。私も食べたかったです」と悔しそうにコメントした。
伊東と柄本明が大喧嘩をする水中プロレスのシーンもあったそうで、「70歳のやることじゃ
ないですね。寒いので早く終わるといいな、と思いました」とニガ笑いしながらコメントした。

セットでの撮影でも生の魚が持ち込まれ、撮影後は出演者に“持って帰って
いいよ”とのありがたいお言葉があったのだそう。大沢は「網を買ってきて、生ま
れて初めて魚を焼きましたが、あんなに煙が出るものとは知りませんでした(笑)
。でも、新鮮でスゴクおいしかったです」と嬉しそうに語った。田中も持ち帰って
食べたそうだが、あまりのおいしさに感動したそうだ。

美人女将、千秋役の森口は「明るくて、やさしい思いやりのある理想的な女性の役でした。プレッ
シャーはありましたが、築地の中で癒しになっていればと思います」と語った。

旬太郎の恋人、明日香役の田中は「いろんな面を持っている女性の役です。“人はいろんな人に
よって生かされている”というセリフに重ねて、昔からある温かさや人情が伝えられる映画になれば…」
とコメントした。

「築地は亡くなったおじいちゃん、おばあちゃん
が70歳まで働いていた場所です」と築地との
縁を明かした大沢は「参加できて、嬉しいで
す。築地の方たちに声をかけていただいたり、
怒られたりしながら、日々、旬太郎になって
いきました。朝の4時、5時の撮影は大変で
したが、いい思い出になりました」と撮影時を
振り返った。

[12月20日アップ]

取材:福住佐知子 

2008年6月 全国公開


オフィシャルサイト

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クリスティーナのお気に入りはウェディングドレス
だそうだが、ペネロピが身に着ける衣装はすべ
てが可愛いので要チェック。
http://www.penelope-movie.com/

ラストでひとひねりきいた、チャーミングなラブストーリー。
自分らしい生き方を見出すヒロインからあなたも学んで欲しい。

「コンプレックスは誰もが抱えているけれど、それ
ばかりを気にしていたら人生は楽しめないわ。
ありのままの自分を受け入れることよ」
とクリスティーナが言うように、コンプレックスを乗り
越え、自らが自分の人生を切り開く事が大切。

最近は『スピードレーサー』という作品を撮り終えたクリスティーナ。
今後は「アクションもやってみたい。若い女性に向けての映画を
作って行きたい」と意欲を見せた。

子役から今は演技派とまで言われるクリスティーナだが、「以前は子役は13歳くらいになると仕事を離れ、一度お休
みを取るという風潮でした。ティーンエイジャーの役をするのは18歳くらいとされていたので。でも、だんだんリアルティ
を求める監督がふえたので、私は運よく、そのまま演技を続ける事が出来ました」と、自分のキャリアを振り返って語った。

豚の鼻については
「特殊メークには1時間半程
かかったけれど、付け心地は
そんなに不快ではなかったわ。
ずっと鼻のことを考えると頭が
変になりそうだったので考えな
いようにしたわ(笑)。
最初にスタッフが持ってきたの
は、穴が開いていたりヒダが付
いてたりして醜い鼻だったので
“もっと可愛い鼻にして”とお願
いして変えてもらいました(笑)
」と楽しそうに語った。

共演者のジェームズ・マカヴォイについては「とても献身的で、すべてのシーンに命を吹き込んでくれました。
愛らしい目をした人で、作品に魔法をかけてくれたみたい」とコメントした。

『ペネロピ』は女優リース・ウィザースプーンが作った製
作会社の記念すべき1本目の作品。
プロデューサーでもあるリースについて「彼女は他人に
対して求めるものが大きい人なので、私を主演に選
んでくれて嬉しかった。とてもファニーで賢い女性です」
とコメントした。

「おとぎばなしのような映画に出たいとずっと思っていたし、キャラクターの強さや自分らしさを失わず
に生きて行くポジティブな部分に惹かれたの」と、本作に出演を決めた理由を語ったクリスティーナ。
子供の頃に好きだったおとぎばなしは“みにくいアヒルの子”だったそう。

本作は先祖にかけられた魔女の呪いのために豚の鼻
を持って生まれてきた女性、ペネロピの生き方を描い
たファンタジー作品。
金髪のボブに鮮やかなグリーンのドレス姿で登場した
クリスティーナ。「東京は変化の激しい街。早くいろん
な場所に行ってみたいわ」と笑顔で挨拶。
14年ぶり、3度目の来日。

『アダムスファミリー』『キャスパー』などの子役で知られ、
その後も『バッファロー‘66』『耳に残るは君の歌声』
などで、女優としてのキャリアを順調に積んできたクリス
ティーナ・リッチが最新作『ペネロピ』のプロモーションの
ために来日し、都内ホテルで記者会見を行った。

[12月26日アップ]

取材:福住佐知子 

2008年早春、テアトルタイムズスクエアほかにて
全国公開


オフィシャルサイト


後列左から 坂東三津五郎、笑福亭鶴瓶、浅野忠信、檀れい

前列 佐藤未来、志田未来、吉永小百合、山田洋次監督、野上照代

http://www.kaabee.jp/

戦争で思想犯として夫を逮捕された後も、ふたりの幼い娘と共に、明るく懸命に生きる
母べえの姿と家族との絆を、是非あなたにも劇場で観て欲しい。

日本の映画界の宝ともいえる“女優 吉永小百合”、ラジオドラマ「赤胴鈴之助」でデビューして
50年、映画112本目となる作品。
今も変わらぬ美しさで私たちを魅了し続ける。

最後に山田監督が「今から60年前の戦争
で、日本だけでも300万人近い人たちが、
世界では2000万人以上の方が亡くなった
というのに、未だに戦争はなくならない。どうし
て人間は賢くなれないのか、ということを若い
人たちに伝えたい。日本の、戦争についての
悲しい物語はいくら語っても語りつくせないと
思う…」と深いメッセージを送って、会見を締
めくくった。

山田監督のこだわりで、時代感を出すために
衣類は中国に発注され、昭和15年当時の
生地でYシャツが作られ、セーターも手編み
の物が作られ使用された。

原作者の野上は自伝小説の映画化ということで「実物の母べえはこんなに美しくないし、
照べえ(野上自身の役)も可愛くて、私とは似ても似つかないわよ(笑)。
素晴らしい映画に仕上がって感謝しています」と感無量の面持ちで語った。

幼い佐藤は「頑張りましたので、観てください」
と緊張した面持ちで挨拶。
休み時間は吉永としりとりをしたり、紙風船で
一緒に遊んだそうだ。

娘役の志田は「こんな厳しい時代があったこと
を同世代の人たちに知ってもらいたい」としっか
りとしたコメントをした。

吉永との共演を喜んだのは坂東や鶴瓶だけでなく、浅野も同じ。
海水浴に行き、海でおぼれるシーンがあり(4月奄美大島で水温
11度の中で撮影された)、「寒かったんですが、吉永さんが助けに
来てくれるシーンではほんとに嬉しくて、そのまま身体を任せて、助け
てもらおうかな…って(笑)」と、実際は泳ぎが得意な浅野も吉永と
の共演を喜んでいた。

鶴瓶は「母べえが娘の照美を、“こらっ、照べえ!”と叱るシーンで、
“つるべえ!”と、2度ほど言わはったんですよ。でも、怒られてほんま、
嬉しかったですわ(笑)」と、撮影時のエピソードを披露し会場を笑わ
せた。

前作『武士の一分』に続いての山田組出演となった檀は「前作との
役の違いに関しては違和感はなかったですね。今後もいろんな役を
演じていきたい。力強いメッセージが、映画の中に込められています」
と語った。
前回の奥ゆかしい役柄とは違い、今回はハイカラでサバサバした性格
の父べえの妹・久子を魅力的に演じた。

役作りのために4キロのダイエットしたという坂東は「吉永さんの旦那
役で、なんて幸せなんだろうって思っていたら、幸せなのは最初だけで、
すぐに投獄されて、後はずっと監獄の中だった(笑)」と嘆いて語り、
会場を笑わせた。

山田監督は吉永について「30年ぶりの仕事ですが、ずっと小百合さんを見ていた。いちばん
いい部分は昔も今も全く変わっていないな、と思いました」とコメントした。

主演の吉永は「私にとって、ほんとうに宝物のような作品です」と挨拶。
幼い2人の娘の母親役ということで、吉永は「監督に“歳を重ねすぎ
た私でよろしいんですか?”と伺うと、“あの頃のお母さんは、みんな
疲れていたんですよ”とおっしゃられたので、すぐに納得できて、演じる
決心をしました(笑)」と語り、「母べえは子供をしっかりと抱きしめます。
今のお母さんは子供を抱きしめることが少なくなったような気がします」
と出演を決めた理由について語った。

『母べえ』は激動の昭和15年の東京が舞台で、思想犯として捕えら
れた獄中の夫に代わって、幼い2人の娘を懸命に育てる母の姿を通
して家族の愛と絆を描いた感動作品。

黒澤明監督作品の名スクリプターとして知られる、野上照代さんの
自伝小説「父へのレクイエム」を映画化した『母べえ』の完成会見が
都内ホテルで行われ、吉永小百合、浅野忠信、檀れい、志田未来、
佐藤未来、笑福亭鶴瓶、坂東三津五郎、原作者の野上照代、
山田洋次監督が登壇した。

[1月5日アップ]

取材:福住佐知子 

1月26日(土) 丸の内ピカデリー1ほか
全国ロードショー


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→バートン監督の
ドクロ模様の靴下

↑ジョニー・デップ

注目!オシャレアイテム

左から ティム・バートン監督、ジョニー・デップ、
     リチャード・D・ザナック

自らが歌った曲が会場に流れた時、照れた表情を
見せたジョニー。

http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/

“感情がきちんとあらわれなければならないから、歌手ではなく、俳優に歌わせることにこだわった”と言うバートン監督。
めずらしいジョニーの歌声は、劇場で楽しんでほしい。ジョニーの俳優としての底知れぬ可能性を見せつけた作品。
バートン監督のアーティストとしての技が冴えわたる。ジョニーとアラン・リックマンやサシャ・バロン・コーエンら、イギリスの
名優たちとの共演も見所となっている。

今回悪魔のような理髪師を演じたジョニーだが、役柄について「スウィーニーというキャラクターは魅力的だ。
クラッシック・ホラー映画にでてくるようなキャラに通じている。人物に関しては、邪悪だとは特に思ってはいない。
逆に、人生のすべてを奪われしまった被害者だと思っているんだ。撮影現場は軽い雰囲気もあって、クスクス笑ったりも
していたんだよ」と話してくれた。

本作に出演したことで理髪師にヒゲを剃ってもらったのが怖くなったかどうか、聞
かれたジョニーは「幸か不幸か、いま僕は髭をのばしているので剃ってもらうとき
の心配はない。映画を観た男性からはよくそんな話を聞くよ。理髪師が歌を歌
う人ならもっと怖いだろうね(笑)」とコメントした。

作品の中でミートパイの中に入った人肉を職業によって味の違いを語るシーン
があるが、自分の肉の味はどんな味だと思う?と質問されたジョニーは、笑いな
がら「カエルの足のような味だと思うよ。ちょっと苦いかも。必ずカラ揚げにして!」
と余裕の答えを返した。ちなみに、監督はチキン味。製作のザック氏はサメ味だ
そう。

「監督に言われたら、どんな役でも演じるよ」と公言していたジョニーは、本作に
出演した理由について「ティムと一緒に組めることが魅力だった。ソンドハイムの
楽曲と情感のこもった音楽に惹かれた。新しい役柄にチャレンジしてみたかった
んだ」とコメントした。

見所のひとつとなっているジョニーの歌声について、監督は「難しいものなのに、自分なり
の歌い方をしていて、内面から感情が湧き出ている…。感動したよ。ジョニーは毎回違
う姿を見せて驚かせてくれる。窓辺で外を見つめるシンプルなシーンでも、表情だけで苦
痛や怒り、悲しみといった感情を表現できる稀有な俳優、ジョニーのすべてが気に入って
いる」と絶賛。

「毎回違ったキャラクターを演じて見せてくれるジョニーはアーティストだ」と監督が語ると、
ジョニーは「いちばん好きな仕事はティムと一緒に映画を撮ること。ビジネスを優先して芸
術面をサポートしなくなった映画業界の中で、彼は特別だ」と語り、二人の間の深い絆
を感じさせた。

作品の持つ魅力について監督は「学生時代にショーを観たんだが、音楽
の美しさと、悲劇やラブストーリーなど、すべてが盛り込まれためずらしい
作品だと思ったので、興味を持ったんだ」と語り、「この作品は特別だ」と、
ジョニーとふたりで口を揃えた。

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』は、トニー賞8部門を
受賞した同名ホラー・ミュージカルの映画化。イギリスで実在した殺人理
髪師を演じたジョニーは、すっかりトレード・マークとなった帽子やメガネは
変わらないが、髪を短くし、少し痩せたようで精悍さを増した姿で登場。
前日に行われたジャパンプレミアの疲れも見せず、終始リラックスした表情
を見せていた。

『シザー・ハンズ』、『チャーリーとチョコレート工場』など、今回で6度目の
タッグを組んだティム・バートン監督とジョニー・デップが『スウィーニー・トッド 
フリート街の悪魔の理髪師』のプロモーションのために製作のリチャード・D・
ザナックと共に来日。都内ホテルで記者会見を行った。

[1月12日アップ]

取材:福住佐知子 

1月19日(土) 丸の内ピカデリー1ほか
全国ロードショー


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立川志の輔は、「脚本が届いた時には感動しました。原作とは、かなり違う部分がありましたが、
我が子の様子を小学校に覗きに行ったら、その子が校長先生をやっていた…。
分かりにくいかもしれませんが、そんな気持ちです」と、落語家らしい表現で映画の面白さをアピ
ールした。

左から 藤田弓子、立川志の輔、安田成美、小林薫、由紀さおり、浅田美代子、
     松岡錠司監督




「ママさんコーラスの方々とも会う機会が
多いので、嘘のない演技を心がけました。
普通の日常を生きている、歌が好きな
普通の女性たちの物語です。
監督は、それぞれの女性の人生をほの
ぼのと優しく描いています」と、由紀さおり。
浅田美代子は、「唯一の心残りは、私だけ歌うシーンが無かった
こと(笑)」と言って、場内を沸かせた。
寒さ厳しい年の瀬の物語だが、撮影は猛暑だった昨年の8月、日本で観測史上最高気温となる40.8度を
記録した埼玉県・熊谷市で行われた。
久々の映画出演となった安田成美は「ホッと、心が温まる映画に
参加できて良かったです」とコメント。
http://www.kankinouta.com/

笑いとあたたかな温もりにあふれた、この冬一番ホットな注目作だ。

“歓喜の歌”、“あの鐘を鳴らすのはあなた”など、時代を超えた名曲が次々と飛び出す合唱シーンでは、女優陣と
本物のママさんコーラス隊が心を込めて歌う歌から一つのメッセージが響いてくる。「ささやかな日常を歓びに変えるの
は、“あなた”」と―。

悲喜こもごもの人生に、音楽はいつも寄り
添い、励ましや癒し、彩りを与えてくれる。
思い通りにいかない日常だけど、それでも
幸せと思えるのは、愛するものがあるから
こそ。
心から愛する家族や歌のために、一生懸
命に生きるママさんたちが奇跡を起こす…。

企画・制作・配給のシネカノンは、『のど自慢』(98年)以来、一貫して音楽をモチーフにした映画を作り続け、
『パッチギ!』『フラガール』など、心に染みる感動作を次々と生み出してきた。
製作の李鳳宇代表は、「音楽映画制作開始から10年の節目となる今年、音楽映画の集大成となる作品
ができた」と語り、本作への自信をのぞかせた。

藤田弓子は、「小林薫さんの怪演が、とにかくいい!」
とそれぞれに見どころを語った。

ママさん達との交渉に悪戦苦闘する飯塚を演じた小林薫は、「4、5人が入ったら満杯になる
ような小さな部屋での撮影で、何度も撮り直すうちに暑さで頭が真っ白になってしまい、カット
がかかるまでの記憶がないこともあった。とにかく暑くて大変だったが、映画を見たら、しっかり
冬景色になっていて映画の魔法にかかったみたい」と、苦笑いしながら撮影秘話を披露した。

昨年、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の大ヒットで、古き良き人情ドラマの旗手とし
て注目の松岡監督は、「群像劇をずっと撮りたくて、何年もかけて題材を探し、本作にやっと巡り
あった」と、新作に寄せる思いを語った。

大晦日の夜、小さな地方都市の文化会館で、
2組のママさんコーラスの発表会が、ダブルブッ
キングされていた。前日になって一大事に気づ
いた会館の職員は、慌てて事態の解決に乗り
出すが、2組はどちらも「キャンセルはしない」の
一点張り。ダブルブッキングの張本人、お調子
者の会館主任・飯塚を中心に、ママさんコーラ
スのメンバーとその家族、町の人々まで巻き込
んだ、てんやわんやの大騒動が描かれる。

“最もチケットが入手困難な落語家”と言われ
る立川志の輔の人気創作落語を映画化した
人情喜劇『歓喜の歌』の完成披露試写会が
都内ホールで開催され、小林薫、安田成美、
由紀さおり、浅田美代子、藤田弓子ら主要
キャストと松岡錠司監督、立川志の輔が賑や
かに舞台挨拶に登壇した。

[1月19日アップ]

取材:能登春子 

2月2日(土) シネカノン有楽町ほか
全国ロードショー





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10日間という短い撮影期間にも関わらず、監督はヒョジュに「思った事が表情に出ないような演技をして欲しい」と
難題を出した。
「なるべく無表情でいられるように努力し、その無表情の中にもある種の感情が伝えられたら…」と考えたヒョジュは、
役を生かすために、ボギョンについて思うことをたくさん書き出したりしながら、どこか謎めいていて、感情を表にあまり
出さない難しい役柄を作りあげていったと言う。
http://www.adlib-night.jp/

本作は、観た後にあたたかな感動に包まれ、大切な人への思いを改めて確認できる素敵な映画だ。

都会で一人暮す女性の心の孤独や繊細な心情を、押さえた演技で見事に表現したハン・ヒョジュ。

最後にこの映画を観る人たちに向けて、(すべて日本語で)「『アドリブナイト』はあたたかい映画だと思います。
是非、観に来てください」と素敵な笑顔でメッセージをくれた。

今後、挑戦してみたい役を聞いてみた。
「どんな役柄にもチャレンジして行きたいと思っています。私自身が与えられた演技をするのも大切なのですが、作品
全体を通して観ていたいといつも思っているので、いい作品に出会えて、いい演技が出来ればいいな、と思います」。
今後共演してみたい俳優は、韓国では名優アン・ソンギと、日本では渡部篤郎だそうだ。

車を降りてから彼女(ボギョン)はどんな新しい一歩を踏み出したと思いますか?
「ボギョンがこれからどうなるかは誰にも分かりませんが、徐々に心の迷いから立ち直って欲しい……。
これは私個人の希望ですが、ボギョンには幸せになってほしいと思います」と、心優しい一面をみせたヒョジュ。

ラスト、送られる車の中で、自分の正体を明かした後で泣いてしまう場面でのヒョジュの演技が素晴らしい。どんな
気持ちで演じていたのだろうか?
「あの場面は急に、寂しさとか切なさが襲ってきた場面なんです。私自身が気づかないうちに、ボギョンという女性に
なりきっていたからかもしれませんが、“こんな風に生きてきたんだな”とか、“恥ずかしい”とかいう感情とか、いろんな
思いがドッと溢れてきて、思わず涙が出てしまいました…」

撮影現場でのエピソードを聞いた。
「みんなが集まって撮る場面が多くて、いつもみんなで一緒にいたものですから、映画の撮影なのか、ここで一緒に
生活しているのか、錯覚してしまうほどでした(笑)。焼酎を飲みながら、歌を歌ったりもして、いつも楽しいムードの
現場でした」と楽しそうに話してくれた。危篤の父親のそばに集まる人たちという設定だったのだが……。

映画は、ボギョンが街で声をかけられるシーンから始まる。美しいヒョジュはこの
映画の中のように街で声をかけられることも多いと思うが…?
「TVに出るようになってからはいろんな方からお声を掛けていただくようになりま
したが、学生時代は声を掛けられることなんて、全くなかったんですよ(笑)」と
意外な答えが返ってきた。

イ・ユンギ監督の印象を聞くと、「監督自身がちょっと人見知りをするような人で、
話をする時も無愛想なんです。言葉も少ない方だったので、最初会ったときは、
ちょっと怖い感じがしました(笑)。でも、映画を撮る作業に入ってからは言葉も
増え、側にいて支えになってくれました。撮影が終わった今も連絡をとってお話を
したりしていjます。こんな事は初めてで特別な監督ですね」と話してくれた。

『アドリブナイト』のシナリオを読み、「映画の持つ奇妙な雰囲気に惹かれ
た」というヒョジュ。自ら「ボギョンという女性を是非演じてみたいと強く思っ
た」と言う。

家を出て、10年間音信不通のミョンウンという女性に間違われ、彼女
の父の危篤の床に身代わりで立ち会う女性・ボギョンを演じた。
プロモーションのために来日した彼女に、都内ホテルで話を聞く事が出来
た。

韓国の人気TVドラマ「冬のソナタ」や「秋の童話」などの四季シリーズ
の最終章として作られた「春のソナタ」で大抜擢され、ヒロインを演じた
ハン・ヒョジュが、『チャーミング・ガール』の鬼才イ・ユンギ監督の最新作
『アドリブナイト』(原作は、平 安寿子(たいら あすこ)の「素晴らしい
一日」の中に収められている短編)に主演。

[2008年1月26日アップ]

取材:福住佐知子 

2月9日(土) アミューズCQNほか
全国順次ロードショー


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